萌黄色のイースターハット」              2007年4月5日                 


 私たちにはあまり馴染みがないが、イースターはイエス・キリストの復活を祝う日で、西欧ではクリスマスに次ぐ大イベント。春の訪れを喜ぶ日でもある。
 冬物の帽子を脱ぎ、春物の新調した帽子を教会に被って行く慣わしから、帽子の衣更えの日とされている。春を告げる花や羽などの飾りも華やかに、趣向を凝らした帽子―イースターハットを被ったニューヨークのパレードをご存知の方もいることだろう。
 イースターは沖縄のお盆のように毎年変わる移動休日。春分の日以降の、最初の満月の日の後の、日曜日がその日で、今年は四月八日。月との関係だろうか、この日を境に急速に暖かくなるのでとても不思議だ。
 卵が生命誕生を、ウサギが多産を表し、水仙の花が春の訪れを表現。この時期ヨーロッパ等を旅行するとウインドーディスプレーにこれらが多く使われていることに驚く。そして日本のゴールデン・ウイークのような大型連休イースターホリデイに入り、場所にもよるが、お店なども飲食店以外は多くが閉店。その代りクリスマス市のような、カラフルに彩色された卵、イースターエッグのツリーやリースを飾りつけたイースター市が立ち賑わう。沖縄でも卵探しゲーム−エッグハントに使う、きれいな柄の銀紙に包まれた卵型のチョコレートをお菓子屋で見かけことだろう。
 さて、イースターハットの気分で、ちょっとひと工夫。手持ちの帽子にスカーフを巻いたり、コサージュやブローチをつけるだけで印象は大きく変わり、なんだか新しい帽子になったように感じるはず。
 沖縄はうりずんの頃、帽子を被って、萌黄色の息吹を感じに足どり軽く出かけてみませんか。


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